interview

田中精機株式会社(佐賀県神埼市)

事業の整理と見える化からの
ブランド構築

田中精機株式会社は千代田町にある自動車エンジン等を修理再生する機械工場。熟練された技術力をもとに北部九州エリアで事業を展開している。

事業計画をもとに言語化見える化などからデザインをつくる。

BtoBビジネスのブランディングははじめてと伺いましたが。

BtoBビジネスのデザインをおこなったことはあったのですが、田中精機さんみたいな流通形態ははじめての経験でした。どのようにして販路をとっていけば良いか?事業自体のリサーチなど僕自身が勉強しないといけに部分が多かったです。また専門的な言葉は業界特有の言い回し方など今でもわからない部分は聞いています笑
それでも、基本的なブランディングをおこなうスキームはどの業種・業界でも同じなので問題はないなかと思っています。

どのようにすすめられていきましたか。

デザインをおこなう前に自社の分析や事業計画を確認して取り組むのですが、別の専門家の方が企業理念などを含め田中精機さんと作られていたのでそれを元にデザインに取り組むことができました。その点でデザイン作業自体はスームズに取り組むことができました。制作したデザインは、ロゴタイプ、看板、カタログ、ホームページ、封筒、名刺となっています。

大変だったことやむずかしかったことはありましたか。

実際に期間が決まっているので問題だった点は具体的な実例が少なかったこと。その中でも意識して撮影してもらったのはありがたかったです。こういった商品はアーカイブとして残していった方がよいのですが普段の作業の中では業務的に難しい部分があります。それでも今回のことで写真を残していくのは今後の営業活動でもやりやすいのではないでしょうか。

ブランディングデザインをしてどういう変化がありましたか?

ブランディングデザインをしてどういう変化がありましたか?

新規営業が行いやすくなったそうです。業界としてはまだまだホームページやパンフレットなどデザインツールが導入されていなかったので、それだけでも他社との差異化をおこなうことができます。また制作事例などを記載することにより、どういったことができるか?どれくらいの技術力があるのか?が一目でわかるようになったことは大きいと思います。
新規事業で油圧シリンダーなどの修理再生事業という新しいジャンルはこれまでの既存顧客とは違う営業先においてもツールがあることにより営業訪問にいきやすくなったと聞いています。
コロナの中で業界自体の動きがとまり当初予定していた売上まではいけませんでしたが、タイミングよく営業ツールを開発していたおかげで大幅な売上減にならなかったのは良かった点だったと思います。

1年後にまたパンフレットを作られたそうですが。

今回の取り組みで、工場の現場サイドとして施工事例の写真撮影が大変だったと思います。普段の通常業務の中で慣れない撮影は大変だったと思います。おかげで、たくさんの事例が撮影できたので第2弾のパンフレットは事例紹介が倍のボリュームとなりました。ホームページにも事例紹介ができ、今後はSNSで運用して情報を発信していけたら良いと考えています。
ブランドを構築することもより維持し運用していくことの方が大変ですが少しずつスタッフで共有できているので大丈夫でしょう。

今後の活動としては

2021年は協業で新しい事業の立ち上げを予定しています。弊社でデザイン監修をおこない田中精機さんに製造を委託して商品をリリースしていきます。
いくつかの試作品の製作をおこない1つか2つのアイテムを発表できたら良いなと考えています。こういった時期なので展示会がないのでSNSを活用してプロモーションできたらと考えています。うまく事業として立ち上がれば新しい売上の柱になると思っていますし、デザイン業と製造業の新しいコラボとして新しいチャレンジだと思います。

Data

田中精機株式会社

所在地 佐賀県神埼市千代田町姉51-8
営業時間 9:00~18:00
Web tanakaseikisaga.jp

田中精機は「修理技術」「再生技術」「製作技術」の3S技術で自動車産業の支えています。手仕事と機械の融合により新しい技術を生み出し提供していける企業づくりに取り組んでいます。